| 青木プロの真髄〜全米シニア |
シニアのメジャータイトル、全米シニアオープンが行われた。 日本から出場した青木プロは、その直前のレギュラーツアーのメジャー、全米オープンの解説者をやっていた。それまでも、青木さんのコメントを聞いていて印象に残るのは、 「このくらいの差なら全然OKですよ。まだいくらでも挽回できますよ。大事なのはスコアを落とした時にどれだけ我慢できるかですよ。」 という言葉だ。ボギー、ボギーとくれば、プロだったら誰しもショックである。正直引きずらないではいられないだろう。だがしかし、青木さんは”我慢”という。 メジャーを行うコースというのは、ものすごく難しいコースと聞く。われわれアマチュアが回ったら一体どれだけ叩くかわからないくらいの難易度なのだろう。一流のプロですら叩くコースなのだから。 普通の試合だったら、10アンダーとか、いわゆるアンダーパーでも、二桁アンダーになることはめずらしくない。しかし、メジャーではイーブンパーでの争いになってくる。 ボギーを打つことはある程度覚悟になるのだ。 全米シニアオープン。3日目を終えて、青木プロは2アンダー、トップに立っていた。 メジャー初優勝のかかった最終日となった。 前半、1バーディ、1ボギーで迎えた、7番ホールで2つ目のボギーを叩く。そして、8番もボギー。連続ボギーである。首位からも落ちた。普通なら、ここからガタガタと崩れるパターンである。しかし、この日の青木プロは崩れなかった。それでも、更にボギーをひとつ打って、通算1オーバー。だがトップも、大きくスコアが伸びずに、5,6人が並ぶ大混戦となった。 その後もじっと我慢に我慢を重ねていた青木プロにチャンスが訪れる。 そして、後半唯一のロングホール。第3打を失敗し、まだ8メートル以上あったバーディーパット。入らなければ、優勝のチャンスはかなり遠のくそのパットを見事に入れたのである。 見ていて、身振りがした。青木プロは貴重なバーディーに、大きなアクションでガッツポーズしていた。勝負師、青木プロの面目躍如である。 最終的には、17番の難しいホールでボギーを打ち、1打及ばす2位だったが、ラウンドを通して感じたのは、青木さんの我慢強いゴルフである。わたし自身もゴルフは「我慢のスポーツ」と思っているが、あの最終日の我慢強さは感動に値するゴルフだった。 いつもうまくいくとは限らないゴルフにおいて、一番大切なのは失敗した後のゴルフだ。 いかに、これを引きずらず、ベストな次のショット、パットにつなげるか、それができるできないでスコアは大きく変わってくるだろう。わたしも、もっと我慢強くゴルフできるよう、鍛錬していきたいと思うのだった。 |